多毛症とはどんな病気?こんな時は要注意!気になる症状・原因まとめ

多毛症とはどんな病気?こんな時は要注意!気になる症状・原因まとめ

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多毛症についての知識をしっかり理解しよう

「多毛症」という病気を知っていますか? 漢字を見ると、「毛が多くなる病気じゃないの?」と思われる人も多いでしょう。 しかし、実は毛が多くなる病気ではありません。 多毛症とはどんな病気なのか?何が原因で発症してしまうのか?どんな症状なのか?など、多毛症の謎を徹底的に解説します。 正しい知識をつけて、多毛症のことをしっかり理解しましょう!    

「多毛症」とは?そもそも何?

毛が多くなる病気ではないのなら、そもそも多毛症はどのような病気なのかを説明しましょう。    

「多毛症」とは軟毛が硬毛に変化する病気

基本的には、ホルモンバランスが乱れることで起こる病気です。 特に女性に発症することが多く、「婦人科系の病気」とも言われていますが、小児が発症することもあります。 症状は、柔らかくて色の薄い細い軟毛が、硬くて濃い硬毛に変わることで、毛の本数が増えるというわけではありません。 毛は、男性ホルモンの働きによって生えていると言われています。 その男性ホルモンが活発になり過ぎて女性ホルモンが減ってしまうと、女性でも男性の髭のような硬くて濃い毛が口の周りに生えてくることがあります。 これが多毛症の症状と言われます。 他にも、腕や胸、大腿、下腿の毛が硬毛へと変化したり、陰毛が男性のようにおへそに向かって生えたりするなどの症状があるようです。 他にも、ニキビや月経不順、壮年性脱毛症の症状が多毛症にはみられることもあります。 しかし、毛の濃さは個人差がありますので、こういった症状があるからと言って必ず多毛症というわけではありません。  
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ハルくん
多毛症って、「毛が多い」って漢字を書くから、毛が多くなる病気だと勘違いしやすいですよね、あかりさん。
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あかりさん
口周りに太い毛が一本生えたことあって、女なのにオス化!?とショックを受けたことを思い出したわ……。
心配になったら、必ずお医者さんの診断を受けてくださいね!
   

多毛症を引き起こす2つの原因

多毛症になる原因は、大きく分けて2つあります。    

原因1 男性ホルモンの過剰分泌

多毛症の原因としてまず考えられるのは、男性ホルモンが過剰に分泌されている可能性です。 ホルモンバランスの乱れの原因は、生活習慣が乱れていたり、ストレスにより起こります。 ホルモンバランスを乱す生活習慣とは主に、睡眠不足や不規則な生活、偏った食生活、過度なダイエットによる栄養の偏りなどです。 毎日規則正しい睡眠と栄養バランスのとれた食事を心掛けるだけでも、かなりホルモンバランスは改善されると言われています。 忙しい現代社会を生き抜くためには、もはやストレスとは切っても切れない縁となってしまっていますが、うまくストレスを解消できる方法を見つけ、ストレスを溜めないようにすることが大切です。 また、女性の場合は男性ホルモンが卵巣と副腎で作られています。 その卵巣や副腎に疾患があると、排卵がうまくされなくなります。 すると、卵巣内に卵子が溜まり、多嚢胞性卵巣症候群となりホルモンバランスが乱れます。 この多嚢胞性卵巣症候群は、女性の多毛症の中で一番多い原因だと言われています。    

原因2 薬の副作用

服用している薬剤による副作用で多毛症を引き起こすこともあります。 免疫抑制薬のシクロスポリン副腎皮質ステロイドは、アトピーなどの治療薬として使われるステロイド外用薬ですが、薬を塗った部分が多毛になる副作用があると言われています。 他にも、緑内障治療薬の目薬イソプロピルウノプロストンを点眼して多毛症を引き起こし、まつ毛が長くなったり、太くなるとも言われています。 薬の服用をしたことで多毛症の症状を感じた場合は、医師に相談しましょう。    

その他にも原因は多数

原因は大きく分けて2つであるとご紹介しましたが、他にも、家系の中で受け継がれる性質や体質、がんの特有の合併症、皮膚の損傷や炎症、重篤な全身性の病気などが原因で引き起こされることもあります。 症状が現れたからといって、自分で安易に判断せず、必ず医師の診断を受けるようにしてください。    

症状の現れ方に注意

多毛症の症状は、細くて色の薄い柔らかい毛が硬くて太い毛になるだけでなく、他にも様々な症状があります。 どんな症状があるかを知らないと多毛症であることを見逃してしまうこともありますので、しっかり覚えておきましょう!

多毛症の症状

  • 女性なのに男性のようなヒゲが生える
  • 脚や腕の毛が硬くて太い硬毛になる
  • ニキビができる
  • 頭髪の脱毛症になる
  • 月経不順になる
  • 男性のような低くて太い声になる

 主にこのような症状が見られます。「あれ?もしかして多毛症なのかも?」と思われる症状に驚いた方もいらっしゃるかもしれません。

女性なのに男性のようなヒゲが生えるという経験がある女性は意外と多いようです。 しかし、多毛症には突発性続発性のものがあり、突発性の場合は治療の必要もなく、あまり心配する必要はないと言われています。 また「ニキビができる」というのも多毛症の症状ではありますが、ニキビができたからと言って必ず多毛症ということはなく、他の原因も十分考えられるでしょう。 正しい判断は必ず医師の判断にゆだねるようにしましょう。 多毛症の症状として、頭髪の壮年性脱毛症も含まれているということに驚かれた方も多いのではないでしょうか。 毛が太く・濃くなって生えてくるのとは反対に、頭髪が薄くなったりハゲたりすることも多毛症の症状のひとつです。 多毛症のイメージとは真逆なので多毛症と直結しない可能性もありますが、こんな症状もあるということをぜひ覚えておきましょう。    

セルフチェック方法

「多毛症かな?」と思ったら、まずはセルフチェックをしてみましょう。 下記の部位が毛深くなったと感じたり、太ってきた、ニキビができやくなったと感じた場合は、すみやかに医師の診察を受けましょう。 自分で勝手に判断するのは危険です。

多毛症セルフチェック!この部位に要注意!

  • あごひげ
  • 口のまわり
  • 胸毛
  • 腹毛
  • 背中
  • 陰毛からへそにかけて
  • おしり

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あかりさん
多毛症が気になったり、これらの部位に「毛が濃くなる・ニキビがよくできる・太った」という症状がある場合は、一度病院へ行って診察を受けましょうね。
   

 検査方法

診察を受けると言っても、一体どんな検査をするのかが心配でなかなか受診できないという方は多いでしょう。 主にどんな検査をして多毛症かどうかを診断するのか、その方法をご紹介しておきましょう。 問診で気になることなどを伝え、視診で実際に患部をみてもらい、その後の検査は下記の流れで行われることが多いです。  

血液検査

血液検査で男性ホルモンのアンドロゲンの数値が分かります。 アンドロゲンの反応を見て、突発性の多毛症か、それとも続発性の多毛症か、他にアンドロゲンの数値が高くなっている原因はないかを診断します。  

卵巣検査

血液検査の結果、男性ホルモンが多いと「副腎・卵巣抑制試験」と言われる卵巣検査を行います。 卵巣や副腎に異常があると多嚢胞性卵巣症候群である恐れがあり、多毛症の約40%がこの原因だと言われています。 尿検査をして、男性ホルモンを抑制する作用があるエストロゲン(デキサメサゾンの場合もあり)というホルモンを投与し、24時間後に尿検査をして男性ホルモンの数値を調べて診断します。  

MRIなどでさらに詳しく検査

アンドロゲンの分泌は多いのに多嚢胞性卵巣症候群ではないと診断されると、卵巣や副腎、下垂体に腫瘍がないかを検査する必要があります。 MRIなどでより詳しい検査が必要になるので高次機能病院へ紹介されることもあります。  
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あかりさん
この流れで検査が行われることが多いけど、患者の状態や医師の方針によって違う検査方法で行われる場合もあるのよ。
心配な場合は、よく担当医と相談してね!
   

「多毛症」の治療方法

多毛症には突発性と続発性の2種類に分けられます。 突発性の多毛症の場合は基本的に治療の必要はなく、自然治癒することが多いと言われていますが、続発性の場合は根気よく治療する必要があります。 しかし、突発性か続発性かを見分けるには医師の診察を受けなければ正確なことはわかりません。 自分で勝手に判断しないようにしましょう。    

1)レーザー脱毛

薬物療法で多毛症を治療することはできますが、効果を実感するには数か月かかると言われています。 また、薬を投薬している最中であっても再発することがあるので、毛根に働きかけられるレーザー脱毛を薬と併用するのも良いと言われています。 突発性の多毛症で治療が必要でない場合でも、生えてしまった毛が気になる場合はレーザー脱毛が有効でしょう。 毛根自体にダメージを与えてしまえば、毛が新たに生えてくることも抑えられるので再発防止になります。 また、多毛症であれば保険が適用されるという話を聞いたことがある人もいると思いますが、多毛症の種類によって異なります。 ホルモンの分泌に問題があったり、例えば卵巣に疾患があることが原因で多毛症を発症している場合、その治療はもちろん保険を使って治療できますが、レーザー脱毛が治療として使えるかどうかは医師の判断によるため、多くの場合は適用外となるとも言われています。 これは、レーザー脱毛が病気の治療目的ではなく美容目的だと判断されることが多いためです。保険については事前に必ず病院に確認しましょう。    

2)抗男性ホルモン剤投与

注射薬や内服薬で抗男性ホルモン剤を投与する治療法があります。 簡単に言うと、薬で男性ホルモンの働きを抑制するという方法です。 テストステロンという毛を生やす働きがあるホルモンを抑制するために、抗アンドロゲン薬を使用したりします。 男性ホルモンの分泌を抑制できるため、多毛症の治療にも効果があると言われています。    

3)ホルモン補充療法

低用量ピルやフィナステリド、経口避妊薬が多毛症の治療に使われることがあります。 これらは、卵巣で作られる男性ホルモンの量を減らす働きがあるため多毛症の治療にも有効と考えられています。    

4)グリスリン

マイタケ由来で主にタンパク質で作られているグリスリンは、多毛症の原因のひとつとなる多嚢胞性卵巣症候群の治療にも効果があると言われています。 多嚢胞性卵巣症候群は、インスリンと関係があると最近わかってきたようです。 多嚢胞性卵巣症候群になるとインスリンが増加し、それに伴い男性ホルモンも増加するため、インスリンを抑制することで男性ホルモンの抑制もできるということです。 多毛傾向にある人も、グリスリンを摂取することで改善が期待できると言われています。    

【Q&A】多毛症に関する疑問

ここからは、多毛症に関する素朴な疑問を解消していきます。 ここまで読んで「もしかすると、多毛症かも?」と思った方は、ぜひ参考にしてみてください。

多毛症は遺伝しますか?

家系内で受け継がれる可能性があります。
遺伝による男性型多毛症は、特に地中海・中東・南アジア系の方々で多いと言われています。

多毛症は何科にかかればいいですか?

突発性かどうかを調べるためにホルモン検査を行う必要があるので、婦人科や美容皮膚科、泌尿器科を受診してください。

検査の結果突発性でなかった場合は、原因となる病気の特定のため、さらに詳細に調べる必要があります。

病院へ受診するタイミングを教えてください。

突然過剰に体毛が濃くなったり、声が低くなったり、筋肉量の増加や髪の毛の減り、生理が来なくなるなどの症状が出た場合、すみやかに受診してください。

体毛の濃さは遺伝の可能性もあるため、他にも男性的な特徴が見られたタイミングで受診するといいでしょう。 過剰に心配するのは良くありませんが、「自分は大丈夫」と勝手に判断せずに、心当たりがあるようであればすぐに医師へ相談しましょう。    

気になる方はクリニックに相談しよう

多毛症かな?と思っても、単に毛深いだけという場合もありますし、突発性の多毛症であれば治療の必要もないと言われています。 ある朝起きたら、いきなりアゴに男性のような太いヒゲが一本生えてたからと言って過度な心配は必要ありません。経過をよく観察しましょう。 続発性の場合はしっかりと完治するまで治療する必要があるので、突発性と思っていたけれど続発性だったという場合が一番危険です。 気になる場合は自分で判断せずに、必ず医師にみてもらいましょう。 突発性の多毛症だった場合は、不規則な生活習慣を見直し、ストレスはうまく発散するように心がけ、ホルモンバランスを整える生活を送るようにしましょう。 自分は毛深いと思っていた人も、生活を見直してホルモンバランスがしっかり整えば、毛深さにも変化が見られるかもしれません。
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